自然紹介 2020/07/24

雌阿寒岳の樹と花々(その3)


【メアカンキンバイ】

雌阿寒岳の花紹介、さらにつづきです。
ご存知の方も多いと思いますが、雌阿寒岳にはメアカンと名の付いた花があります。
まずは黄色い花のメアカンキンバイです。登山道でひと際目を引きます。まだ蕾がたくさんあったので次々に咲いていくことでしょう。


【狭い岩の間から顔を出すメアカンキンバイ】


【星がたくさん、メアカンフスマ】

こちらはメアカンフスマ、白い花が咲く可憐な花です。


【メアカンフスマの群落】

今回はメアカンフスマのお花畑が一面に広がり、別世界でした。
メアカンキンバイもメアカンフスマも小さな花ですが、雌阿寒岳を代表する花だけに存在感がありました。


【白いエゾノマルバシモツケとガンコウラン】

白い花の紹介が続きます。
こちらはエゾノマルバシモツケ、小さな小さな花が集まってミニ花束のようです。


【エゾノマルバシモツケ】


【ヒメイワタデ】

少し暑さでくったりしていますが、少しピンク色のヒメイワタデ。


【8合目、メアカンフスマと左手奥にオンネトーを望む】


【火口越しの阿寒富士】

山頂に到着。岩と砂礫ばかりですが広大な火山と森と湖の世界が目の前に広がります。
吹き抜ける風がたまらなく気持つ良いです!
常に風が強いので山頂付近には花は少ないですが、360度ぐるっと周囲を見渡せる展望は抜群です。


【山頂火口淵に咲くメアカンフスマ】

この他にもコマクサやイワウメなども見られる雌阿寒岳、7合目からは本当に急で登るのが辛いのですが、たくさんの種類のお花畑が見られる貴重な場所でもあります。
特に今年は新型コロナ感染症の流行から、空気がきれいな阿寒湖へ登山に来ましたという方も多くいました。身近な自然でリフレッシュ、心と体の満足感を味わいながら今が見ごろの花の世界をご覧ください。
山の天候は変わりやすいので、無理せず、またクマ対策も忘れずに!
   (担当:畠山)

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