いつもなら広々とした雪原になっている大山寺の南光河原。今シーズンは雪が少なく川筋が確認できます。その雪の上を川の上流に向かってちょこまかと歩いていく黒い虫がいます。
翅のない1センチほどの黒い虫がセッケイカワゲラ。幼虫は高い山の渓流で育ち、大山では1月に成虫が雪渓に現れます。幼虫時代に川下に流されるので成虫になると川上まで歩いて行って産卵します。
セッケイカワゲラより少し大きめで翅のあるクロカワゲラもいます。多少飛ぶことができますが飛んでいる姿はまず見られません。同じように川上に向かって雪原を歩いていますが、2月になると南光河原ではクロカワゲラしか見られなくなります。どちらも寒い温度で生きる昆虫なので手のひらに置いて観察すると弱ってしまいますから気を付けてください。