令和4年5月21日(土)、浄土平地域において
福島市総合防災訓練の「火山災害対応訓練」が行われました。
訓練は、「5月21日午前8時45分、吾妻山の噴火警戒レベルが「2」に引き上げられ、火口周辺規制が発表された。 浄土平観光施設の職員は、観光客等を浄土平地域から避難させる」 との想定で、浄土平の観光3施設、福島市、福島県消防防災航空隊(消防防災ヘリ)が参加しました。
福島市からの情報伝達を受け、各施設代表者が協議して避難広報、誘導員の配置等について速やかに決定。
各施設の屋外、屋内向け放送、サイレン、ハンドマイク等で避難広報を行いました。
火山活動が活発になり「大変危険ですので、直ちに浄土平から避難してください」との放送を繰り返しました。
今回は実際に観光客、登山客がいらっしゃる中で実施しましたが、訓練は関係者のみで実施し、お客様に参加いただくことはありませんでした。
吾妻山(一切経山)は活火山です。
登山、観光中に万が一、噴火が発生した場合は、お客様ご自身で身の安全をはかっていただく必要があります。
避難方向などを予め確認しておき、その時の状況に応じて、その時できることを、できるだけ落ち着いて対処してください。
訓練では続いて、消防防災ヘリコプターにより、上空からも避難の呼びかけを行いました。
浄土平各施設の放送設備では駐車場周辺しか聞こえませんので、ヘリコプターは浄土平、吾妻小富士、鎌沼、一切経山の上空をゆっくり旋回しながら、登山者に対し避難広報を行いました。
浄土平ビジターセンターでは、登山者カードの管理、回収を行います。
避難、あるいは登山中の遭難などが発生した際には重要な手がかりとなるものですので、必要事項をきちんと記入して提出してください。
登山口にあるポストだけでなく、メールで提出する方法もあります。
浄土平観光施設の職員自身も避難しなければなりません。
初期の避難誘導等できるかぎりのことは行いますが、登山等に出かけて車を止めたままとなっている車両については、ナンバー等を記録させていただいた上で、避難通知文を置きます。
今回は訓練ですが、吾妻山・浄土平ではある日、噴火警戒レベル2への引き上げ、あるいは突発的な噴火のような事態が現実に起こりえます。
2018年9月15日の避難誘導を実際に行なった職員もいて、日々緊張感をもって心構えをしていますし、このような訓練も適宜実施していく必要性を感じています。