自然紹介 2021/08/23

8月のお花たち(後半)

 雨や曇りのお天気が続いている上高地。ようやく今日お昼頃から青空がのぞき、久々に日差しを楽しめましたが、空気は涼しめ。暑さのピークがないまま、季節は夏から秋へと移り変わろうとしています。お花たちも晩夏~初秋のものが目立ってきました。


ノコンギク スタンダードな紫色


ノコンギク 白系


ノコンギク ピンク系

 ノコンギクは紫色のお花で上高地全域で見ることができます。株によって白っぽかったりピンクっぽかったりと、花の色味が均一ではないので、そんな違いを見つけるのも楽しいです。


サラシナショウマ

 背の高さもさることながら、約30cmものブラシ状の花は存在感たっぷりです。このお花が咲きだすと、上高地の夏の終わりを感じます。


アケボノソウ

 花にある黒紫色の斑点を夜明けの空に見立てたという、ロマンチックな由来を持っています。その美しさに魅了され、このお花だけを目当てに来るお客様もいらっしゃるほどです。


ミゾソバ

 湿り気の多い場所に群生して咲いています。10個ほど集まって咲く小花は、先端がほんのりとピンク色でとてもかわいらしいので、みつけたらじっくり見てみてください。


アキノキリンソウ

 上高地だけでなく全国各地で見られ、名前が示す通り秋を代表するお花です。咲く場所によって花の大きさに変化があるので、ご自宅近くに咲くものと上高地ものとでは、もしかしたら印象が違って見えるかもしれません。


サンヨウブシ

 トリカブトの仲間ですが、有毒種が普通とされるトリカブトの中で数少ない無毒の種類にあたります。上高地に咲くヤチトリカブトとの見分け方は花や萼の毛の有無。サンヨウブシは毛が無く、するんとしています。


アズマヤマアザミ

 花は薄めのピンク色で、上高地に咲くアザミ類の中ではほっそりとしています。開花中は蜜目当ての昆虫が、花が落ち種子が熟せばコガラがやってくるという人気者です。


赤くなったミヤマニワトコの実を食べているキジバト

 だんだんとお花の種類が減って、彩りの主役は色を変えた実や葉へとバトンタッチを始めています。ただでさえ短い上高地の夏は、どうやら今年はより短いようです。

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