鳴門公園内には様々な文学碑が建てられており、鳴門海峡の素晴らしい景色を楽しみながら散策できます。
2回目は「千畳敷」の近くにある碑をご紹介します。
野口雨情が四国行脚の中、鳴門に立ち寄り、鳴門海峡の渦潮に感動して詠んだといわれる「鳴門小唄」。
2006年、野口雨情来鳴70周年を記念し、野口雨情直筆の文字を刻んだ歌碑が建立されました。
野口雨情の詩の美しさを感じてみてはいかがでしょうか。
※野口雨情(1882~1945)茨城県生まれ。日本童謡界の三大詩人といわれる。
大正時代より全国を歩いて民謡や童謡の普及に尽力し、純情素朴な抒情詩は広く民衆に愛唱された。代表作は「七つの子」「シャボン玉」「赤い靴」など
~阿波と淡路のはざまの海は 此処ぞ名に負う鳴門の潮路八重の高潮かちどき揚げて 海の誇りのあるところ 山もとどろに引潮らぎり たぎる引潮あら渦を巻き巻いて流れて流れて巻いて 空にとびたつ潮けむり 裸島より渦潮見れば胸も波だち眼もくらむ船頭勇ましこの潮筋を落し漕ぎゆく木の葉舟~
作者が1922年文部省の懸賞募集に応じて当選し、15ヵ年にわたり「鳴門」という題で国定読本に掲載され、また小学校唱歌としても親しまれたものです。
※宮本村雄:1892年 徳島県鳴門市生まれ
次回も鳴門公園にある文学碑を紹介しますのでお楽しみに!!