自然紹介 2020/10/03

秋を告げるカツラの黄葉と香り


【EMC園地入口手前のカツラ】

こんにちは!すっかり秋めいてきた阿寒湖は朝晩の冷え込みにより、周辺の樹々が色付き始めています。
秋を感じる目安として、カツラの黄葉と甘~い香りがEMC周辺から感じ取れています。
EMCには園地と建物の裏手にカツラの木がある他、ボッケ遊歩道にもたくさんのカツラがあり観光客の皆さんの目と鼻を楽しませています。


【EMC裏手の大きなカツラ】

不思議なことに枝で色付いただけでは、甘い香りがしないのに落ちて茶色に変色し、雨が降った翌日の晴れた日には、もう何とも言えない甘~い香りが周辺に満ちています。森を歩いていてもこの時期は一発でカツラが見つけられるくらいです。林野庁で森林官をされていた方も、森でこの香りを嗅ぐのが好きなんだよなぁと話されるほど、魅了される香り。
画面でお伝え出来ないのが残念!


【カツラの葉のじゅうたん】

甘い香りは「マルトール」という成分で、甘くカラメルのような香りで香料にも使われる天然香料。葉が落ちて発酵して、はじめて香り成分が出てくるのだそう。
丸みのあるハート型の葉もまた可愛らしいのです。
フィトンチッドとはまた違う秋の森の香りで、阿寒湖をのんびり散策しませんか?
阿寒湖の紅葉は、3~4割。今週明けから来週にかけてが見ごろになりそうな感じです。
イタヤカエデ・ナナカマドなどもだいぶ赤みがさしてきました。


【秋空とカツラ】

駆け足で過ぎていく秋の色付き、お見逃しなく!
肌寒い時期ですので、遊歩道や湖岸など歩かれる際は一枚上着を着用をオススメします。
          (担当:畠山)

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