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スタッフブログ:奥日光

ビジター入口から23~謎に包まれたなら…の巻~

自然紹介 / 2013.02.07

ビジター入口から23です。
本日は6日の夜のビジターの様子です。湯元でも6日、朝から雪が降っており、前の階段もすっかり真っ白になってしまいました。

ちなみに新雪はどの位だったのかというと


[どれどれ]

ビジター前階段で測ってみると、11cm程。
というわけで毎度の事ですがビジター前は足元が滑らないように、除雪…
踏んだ時のぎゅっぎゅっという音もビジター前で聞こえる定番の音になってきました。

夜のビジター前は足音が良く聞こえる程静かでしたが、最近昼間のビジター前には


[脚がここまで長い虫を見たのはカマドウマ以来久しぶり]

クモガタガガンボの仲間の姿が見られます!
前回セッケイカワゲラのご紹介をしましたが(ビジター入口から22)、このクモガタガガンボも雪上で見られる昆虫です。

活動気温範囲はセッケイカワゲラよりも狭く、-6.5℃~1.5℃の間。
湯元に住んでいる人でさえ寒いと感じる気温にならないと元気な姿が見られません。
メスはお尻が尖っていてオスは丸みを帯びているのだとか。(写真のガガンボはメスですね。)

クモガタガガンボ自体は日本に数種類いるそうなのですが、研究する方があまりおらず、正確な種類数・生活共にまだまだわかっていないようです。
冬にしか姿を見せず、氷河期の生き残りとも呼ばれているそう!

成虫になると水しか飲まないというけれど、幼虫の間は何を食べて生活をしているのか…夏は何をしているのか…どこに卵を産むのか…全てが謎に包まれているミステリアスな奴です…
そんなミステリアスな虫ですがずっと見てると、こんなに脚が長いのに意外にも雪の傾斜で転んだりするかわいい姿も。
(まさか湯元内でギャップにやられる日が来るとは思いませんでした)


寒い日は雪上で見つけて観察してみて下さいね。
ミステリアスな姿の中にきっとかわいい一面を見つけられるはずですよ!


(あや)