自然紹介 2020/09/01

大山の森から


びっしりと実を付けたブナの木

大山は9月に入っても暑い日が続いています。
森のブナにはびっしりと実がついています。今年は豊作でしょうか。


森に落ちているミズナラの枝先

森には葉とどんぐりのついたミズナラの枝先がたくさん落ちています。


切断面がきれいなのが特徴

これはハイイロチョッキリという1センチほどのゾウムシの仲間の仕業です。ハイイロチョッキリはドングリに卵を産み付けた後、はさみの付いた長い口で葉の付いた枝ごとドングリを切り落とします。


ドングリの殻斗に産卵痕

ドングリの帽子についた穴=産卵痕が見えますか?幼虫はドングリの中で育ち、それから土に潜ってさなぎになります。


ナラ枯れは標高1000メートル付近にまで広がっている

大山では数年前からナラ枯れ病が発生し、あちこちで葉をつけたまま枯れたミズナラが見られるようになりました。ミズナラはハイイロチョッキリだけでなく、多くの生き物たちが食樹としています。
ナラ枯れによるミズナラの急激な減少は大山の生態系に大きな影響があるものと憂慮されています。

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