10月になり大山は秋の気配が深まってきました。
桝水高原ではマツムシソウの薄紫の花が草原を彩っています。
マツムシソウは8月の後半から霜が降る11月初めまで花を咲かせ、
高原の昆虫たちの良い蜜源となっています。
桝水高原ではアカタテハやヒメアカタテハも普通に見られます。
桝水高原などでは自生のマツムシソウが少なくなったので、
採取した種を蒔いたり苗を植えたりして保全に努めています。
雄と雌で羽の模様がかなり異なります。
雄ははヒョウ柄ですが、雌はカバマダラという毒のある蝶にそっくりです。
南方系のチョウで、2000年以前はあまり大山にはいませんでした。
ヒョウモンチョウの仲間ではウラギンヒョウモンやミドリヒョウモンがよく見られます。
日本列島を南北に旅する蝶です。
大山では9月中頃から南下するアサギマダラの群れが見られるようになります。
秋が深まるとともにさらに南へ移動していきます。
暑さが苦手なので、草原より横手道の林の中で、
とくにサラシナショウマの花に群れているのが見られます。