活動報告 2021/11/20

自然ふれあい事業「大山寺 金門周辺の謎の遺跡を探る」


金門にはかつて大山寺の参道があり、巨大な扁額がかかっていた。

自然ふれあい事業イベントとして「金門周辺の謎の遺跡を探る」を実施しました。


風穴は古代遺跡ではなく近代の養蚕業施設(蚕種貯蔵風穴)

事務所のある大山寺地区は、1300年以上前から山岳仏教や修験道の修行地として栄え、周囲の森の中には多数の僧房堂宇跡が眠っています。しかし大山寺は自然災害や火災、戦争などにたびたび見舞われたため、古い時代の文献があまり残されておらず、不明の遺跡が少なくありません。今回も航空レーザー遺跡地図を頼りに、かつての姿を思い浮かべながら、人知らぬ遺跡の数々を巡りました。


風穴の底に下りて遺構を調べる※1911年完成。ただし当時の資料がほとんどない

大山寺地区周辺には160を超える僧房堂宇跡があり、それらすべてを巡ることは1日ではできません。そこで今回は金門と呼ばれる谷間の周辺にある遺跡を探検しました。


中世の雪室跡。修験者が回峰行後に雪浴び(水垢離)をする施設と考えられる

当日は弱い雨が降っており、危険なため尾根筋の求聞持堂跡に行くことは断念しましたが、御旅所跡や山神(護法)社跡、中世の氷室跡などを巡ることができました。人がほとんど踏み入らない場所などで灌木が多く、藪漕ぎしながらの散策でしたが、参加者には高い評価をいただきました。


この谷の奥にも巨大な謎遺跡がある

大山の魅力として豊かな自然の他に大山寺の長い歴史もアピールすべきと考え、歴史探索のイベントを実施しています。

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