イベント活動報告 2022/07/02

カジカガエルと水生生物の観察会を開催


南光河原渓流の生き物を観察

大山寺集落横の南光河原で、清流の歌姫と呼ばれるカジカガエルの観察会を開催しました。
中国地方は6月28日に史上最速で梅雨明けし、観察会当日も朝から晴れて30度近い気温に。
そのため朝や夕方の薄暗く涼しい時間帯に、渓流の岩の上で鳴くことの多いカジカガエル(オス)は見つかりませんでした。


カジカガエルのオタマジャクシ。口先が吸盤状になっている

渓流ではカジカガエルのオタマジャクシや水生昆虫を発見。
トレイに入れて、口が吸盤状になっているオタマジャクシや様々な水生昆虫を観察しました。


トレイに水と一緒に渓流の石を入れるといろいろな水生昆虫があふれる

また岩だらけで水草も生えない渓流で、カワゲラやトビケラ、カゲロウなどが多数生息していることに驚いていました。


タゴガエルとヤマアカガエル 親の姿かたちは似ているが幼生の生態はかなり違う

今回は天気が良すぎでカジカガエルの鳴き声もほとんど聞こえませんでしたが、姿かたちが良く似たタゴガエルとヤマアカガエルを発見し、容器に入れて違いを観察。
またモリアオガエルの卵塊を発見し、泡の表面を触ってみたりしました。


カジカガエルの雌!? 違いました。ツチガエルでした。

カジカガエルだけではなく、たくさんの生き物を観察できたことに、参加者は満足しておられました。

かはづ鳴く 清き河原を 今日見ては いつか越え来て 見つつ偲はむ
(万葉集 巻7 1106 よみびと知らず)

ぜひ、カジカガエルが鳴く大山に何度でもお越しください。

※観察した生き物はすべて元に戻しました。

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