自然紹介 2022/09/02

大神山神社奥宮の保存修理工事見学会に参加


見学前に工事について説明

大神山神社奥宮の保存修理工事の見学会に参加しました。

※工事現場の撮影は不可でした。


こけら葺きに使用する杉板を割る作業を実演

見学したのは拝殿幣殿屋根のこけら葺き替え作業です。

※こけら葺きはスギやサワラの薄い板を使う板葺きの一種です。


大神山神社奥宮の拝殿と長廊(南)、奥が工事をしている本殿・幣殿

大神山神社奥宮は国の重要文化財に指定されている建物で、江戸時代には神仏混交の寺であった大山寺の本堂として使用されてきました。火事による消失により1805年に再建された本殿は、権現造りの社殿では西日本で最大規模の建築物で、内部は漆塗りの柱や彩色された天井画で華美に飾られています。


保存修理工事をしている本殿・幣殿

今回の保存修理期間は2022年から2025年の4年間。
修理は屋根だけでなく内外部の装飾などもあり、さらに耐震補強工事も行うとのことです。
冬季は豪雪で作業ができないため、1年目は本殿と幣殿、2年目は拝殿と長廊(北)、3年目は長廊(南)に分けて修理するとのこと。現在ご神体は隣接する下山神社に遷宮していますが、4年目にはご神体を戻して、同じく国の重要文化財である下山神社の保存修理工事を行うそうです。

修理完了はまだまだ先ですが、素晴らしく補修された姿を期待しています。

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