自然紹介 2020/02/02

オリオン座に注目☆☆☆


オリオン座、冬の大三角など (2020.2/1 福島市内にて撮影)

冬の夜空に輝くオリオン座は、明るい星々で構成されていて、空が明るい都会でも見つけやすい星座です。

三ツ星の下には星が生まれつつある場所であるピンク色のオリオン大星雲(M42)もあり、三ツ星を挟んでベテルギウスとリゲルという2つの明るい1等星があって、見どころの多い星座ですが、この左上の赤い星・ベテルギウスが昨年秋ころから急に暗くなり、「超新星爆発」を起こすのではないか?!と注目を集めています。


ベテルギウスが明るい頃 (2019年2月撮影)

比較のために1年前の写真を載せますが、写真では分かりづらいかと・・・。

実際の星空で見ると、ベテルギウスの存在感が薄いというか、
ちょっと暗いかも と実感できると思います。

すでに1等星ではなく 2等星に相当する明るさ(半分~1/3程度)まで光度が落ちていて、
よく比較されるのは、隣のベラトリクスより暗く、サイフより明るい程度です。
(星の名前は次の写真を参照してください)


オリオン座 (2020.2/1撮影)

ベテルギウスは寿命が近づき膨張している赤色超巨星です。大きさは太陽の1000倍。

明るさが変化する変光星でもあり、ふたたび明るくなるという見方もありますが、今回は過去50年の観測でもっとも暗くなっているそうで、星の一生の最期の大爆発「超新星爆発」を起こす前兆かもしれないと心配、あるいは期待されています。

地球から近い星ですが、その距離は640光年余り。
もし爆発すれば、数ヶ月間、満月に匹敵するような明るさで昼間の空にも見え、その後、夜空でも見えなくなってしまうそうです。
そうなれば、滅多に遭遇できない貴重な出来事ですが、ベテルギウスが無くなった後のオリオン座は かなり見た目のバランスが悪くなってしまいますね ( ノД`)/...

ベテルギウスの爆発は今夜!かもしれませんし、5万年後、10万年後かもしれないという宇宙的時間スケールです。その光は640年かけて地球に届くことになります(あるいはすでに爆発しているが、その光がまだ届いていないだけ、という可能性もあります)。

私たちが生きている間にそれが見られればと思いませんか?
地球上の私たちの生活、健康等への影響は心配ないようです。

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