6月8日に発表されたとおり、6月10日(水)に登山道の通行規制区間が解除されました。
通行規制が始まったのは吾妻山(一切経山)の噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた2018年9月からなので、1年9ヶ月ぶりの解除です。
噴火警戒レベルは昨年2019年6月から「1」に引き下げられましたが、地熱が高い状態にあるなど大穴火口周辺の火山活動が高止まりの傾向にあったため、この区間は引き続き通行止めとなっていました。
一切経山から魔女の瞳(五色沼)を眺める登山コースは、浄土平を起点とする一番のメインルートとも言えますので、そこが行けないというかなり残念な状況が続いていました。
浄土平ビジターセンターにも連日「通行止め解除はまだか?」というお問い合わせを数多く頂いておりましたので、この通行止め解除を待ち望んでいた方が相当多かったことと思います。
通行止めとしていた規制ロープや標識が外され、解除初日から大勢の登山客が酸ヶ平、一切経山方面を目指していました。
この写真の木道(橋)が昨年10月の豪雨で流失していたことも、通行止め解除が遅れた理由の一つです。
このたび橋が復旧し、通行止め解除へ、となりました。
自然公園財団 浄土平支部では解除に先立って、長い間利用されていなかったこの区間の点検、安全確保のロープ設置等を行いました。
また、通行止め解除に合わせて 酸ヶ平避難小屋及び公衆トイレも利用可能となっています。
水洗トイレは、貯水にもう少し時間がかかるため、現在は非水洗1ブースのみ利用可能です。
週2回程度、清掃点検を行っています。
山岳地のトイレのため、維持管理に多くの費用がかかります。
ご利用の際は100円程度のチップにご協力をお願いいたします。
笹刈等はこれからも随時行っていきます。
まだ解除されたばかりで登山道整備が追い付いていない部分もありますが、おおむね快適にご利用いただける状態になっていると思います。
お気付きの点などありましたら、浄土平ビジターセンターにお知らせください。
一切経山へはこれまでも高湯、不動沢側から登ってくることはできましたが、浄土平から登るより2倍くらい時間がかかり、往復1日がかりの健脚向けコースでした。
浄土平~ 酸ヶ平~ 一切経山は 片道約1時間半程度なので、初心者でもチャレンジできます。
改めて登山地図を確認し、計画・準備をしっかりとして楽しい登山をしてください。
天候が良ければ、山頂には福島県を代表するこの絶景があなたを待っています!