9月上旬、吾妻連峰の縦走路(西吾妻一切経山縦走線)のうち、東大巓~家形山の約5kmの区間の刈払い等を行ないました。
ふだん私たちが活動している浄土平周辺は吾妻連峰の東端に位置し、広大な山域のごく一部に過ぎません。
磐梯吾妻スカイラインの中間地点でもある浄土平を利用拠点として、吾妻小富士、東吾妻山、一切経山といった範囲だけでも十分楽しめますが、福島県と山形県の県境に連なる東西約20kmの縦走路をたどる東の入口でもあります。
縦走路へは北側から(山形県米沢市側)からもいくつか登山道が通じていますが、福島県側の登山道維持管理が行き届いておらず、笹薮になっているような状況もありました。
奥深く、広大な山域のため、刈払機や燃料、宿泊(避難小屋泊)の装備等を担いでのハードな現地作業ですが、倒木処理等も行いながら、屈強な少人数のメンバーで実施してきました。
翌日は東大巓(ひがしだいてん)分岐から 大倉新道を谷地平方面へ下りました。
地元山岳会のボランティアの方々などにより刈払い作業が行われていますが、事業として定期的に行われるわけではないため、笹等が繁茂して道が分かりづらい状況がありました。
縦走するとなると1泊2日かかる行程で、浄土平周辺にくらべると圧倒的に利用者が少ないという事情もありますが、登山道の維持管理は本来、地道に継続して行われなければなりません。ボランティアに頼って、有志に任せきりにするわけにはいきません。
今回は福島市からの受託事業として実施しましたが、今回限りにすることなく、継続して行うことができる仕組みを構築していくことが大切だと考えています。