自然紹介 2022/05/01

桶沼の“瞳” に会いに


まだ凍結中の桶沼(おけぬま)  R4.5/1

浄土平湿原の南側にある桶沼を訪ねてみました。

浄土平湿原は雪解けが進み、大部分で木道を歩いて散策できますが、桶沼の歩道(登山道)は残雪が多く、ルートが分かりづらいです。
雪のない時期に歩いたことがない方は、どの方向に登れば沼が見えてくるのか迷ってしまうのではないかと思います。


磐梯吾妻スカイライン沿いの桶沼入口

桶沼への入口は一つではなく、西側とキャンプ場や吾妻小舎のある兎平(うさぎだいら)側から回ってくる道もあります。


歩道はまだ雪。

入口から少し入ると残雪です。
訪れる人が少ないので足跡が残っていない場合も多いと思います。


桶沼展望台

林の中の雪上を10分程度登ると、桶沼展望台付近に出ます。

ここまで来ると桶沼に出会えます。


桶沼展望台(一切経山方向)


展望台付近から見る桶沼

もう少しすると、水面が解けて水の色が鮮やかに見えてきそうです。


西側の園地付近から。

沼の周囲からも少しずつ氷が解けて、ブルー 〜 グリーンの水の色が広がっていました。
日の光が差すと、もっと鮮やかに見えます!

雪解けの光景が目とか瞳に形容される自然スポットとして 八幡平のドラゴンアイが有名ですし、一切経山の ”魔女の瞳” 五色沼も絶景スポットとして注目を集めますが、もっと身近にあるこの桶沼は、この時期ほとんど注目されません。
その分、レア度で言ったらはるかに上?ではないでしょうか。


沼の周辺部


桶沼から、浄土平方向

芽吹きが始まる前の今は、桶沼からの見晴らしもよく、雪の上を歩くのに適した靴、装備があれば訪ねてみるのも良いと思います。

残雪量が多いことと、林の中で雪解けが遅いため、桶沼の散策路は6月くらいまで一部に雪が残ります。
6月から始まる浄土平ビジターセンターの自然観察会「浄土平散歩♪」では、浄土平湿原と桶沼をご案内する予定です。そのころは新緑の季節を迎えています。

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