新緑が麓から吾妻山を駆け上がり、標高1600mの浄土平付近にも到達しました。
緑は日々濃くなっていきます。 見た目の変化が大きな季節です。
天候によってはまだ寒く、散策や登山には適さない日もありますが、これから梅雨の時期には高山植物の開花が続きます。
「山開き」のイベントはありませんが、登山道の残雪も消えて、自然を楽しむには 夏の本格的な暑さが来る前のよい季節だと思います。
今年は成長が少し早く、6月上旬くらいから見ごろになりそう?
山の春は標高の低い地点から徐々に近づいてきます。
浄土平より少し標高の低い「ぬる湯(微温湯)登山道」ではイワカガミなどの開花が早めに始まります。
浄土平ではまだ開花が確認できませんが、6月に入るとあちこちにイワカガミが目に付くようになります。
朝ドラ「らんまん」で主人公が植物に興味を持つきっかけになった花、お母様が好きだった花「バイカオウレン」に似た種です。
浄土平周辺にはバイカオウレンも見られます。
近年、SNSがきっかけで人気、注目度に火がついた感があるサンカヨウ。。
浄土平付近では桶沼の西側辺りに多く見られますが、登山道沿いではない樹木の陰など少し離れた場所に生育するものが多いため、サンカヨウを撮影するために道でない林の中をずかずかと踏み入っていく方が目立つようになりました。
たいへん悲しい状況です。
開花情報を発信するべきかどうか、悩ましい状況となっています。
これからの注目種はワタスゲや イワカガミになりそうですが、今後6月から7月にかけて マルバシモツケ、イソツツジ、ムラサキヤシオツツジ、マイヅルソウ、ツマトリソウ、ガクウラジロヨウラク、チングルマ、コバイケイソウ、ハクサンシャクナゲ 等々が順次開花期を迎えます。
浄土平の天候、気温等、日々の情報は 浄土平ビジターセンターから毎日数回発信しています。
参考になさってください。
浄土平ビジターセンターでは、スタッフと見ごろの植物やおすすめの風景等を訪ねる自然観察会「浄土平散歩♪」を定期的に開催しています。
参加費は無料です。
お気軽にご参加ください。