登山入門コースとしても最適な鎌沼コースの最近の様子をご紹介します。
標高約1580mの浄土平駐車場を起点に、2時間半程度で一周してくることができ、変化に富んだ景観も楽しめます。
先に 酸ヶ平(すがだいら)を目指す周り方(北回り、半時計回り)が多いですが、姥ヶ原から先に目指しても構いません。
どちらが楽かという差もあまりないと思います。
登山道はおよそ40分間、上りが続きます。
登山道沿いにはシラネニンジン、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、その他
以下の写真のような花や実が見られます。
足元に気を付けつつ、景色や植物を楽しみながら登りきると、酸ヶ平に到着します。
ここから先、鎌沼沿いは木道で平坦な道なので快適、快適。
避難小屋の左を回りこみ、その先へ進むのが一切経山・五色沼コースです。
一切経山へはさらに登りが続きます。
酸ヶ平は一切経山の大穴火口が近いため、風向きによっては火山性ガスが流れてくることがあります。
刺激臭を感じるような場合には長居せず、早めに先に進みましょう。
もちろん、クマも生息する地域です。
火山噴火後の荒地も年月が経ち、樹木が成長してクマが身を隠せる茂みも多くなり、不意に遭遇する危険性はあるとお考えください。
クマ鈴の携行をお勧めします。
水量が多いときは沼のほとりまで下りられないくらい水がいっぱいになっていますが、現在は少なめです。
休憩場所にちょうど良いです。
石の隙間に成長している、ここ吾妻山の特産種・アヅマホシクサにも注目してあげてください。。
平地よりも10℃程度涼しく、湿度も低いので気持ちよくトレッキングが楽しめると思います。
ただし紫外線が強いですし、熱中症の危険はありますので水分補給、適度な休憩をとって。
沼に水があっても登山中に飲料水を補給できるところはありませんので、十分な量を用意して出発してください。
また、山の天候は急変することがあります。雨具は必携。
事前に歩くコースを検討して、無理をせず楽しんでください。