机の整理をしていたら、引き出しの奥から古い写真が見つかりました。
今から25年前、1999年(平成11年)2月20日(土)の浄土平です。
まだデジカメの時代ではないので、ネガフィルムからプリントされた少し色あせた写真でした。
スキャンして、色調を少し補正したものをご紹介します。
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最初のパノラマ写真3枚は、浄土平駐車場の風景。
冬の様子自体、なかなか見ることができないので貴重ですが、浄土平をよくご存知の方は、料金所が昔のやつだ、とか、湿原の見晴らしが良い!とか 今と比べて違うところに注目しそうですね。
四半世紀前。 自然の地形やおもな施設は今と変わっていませんが、時間は確実に経っています。
浄土平ビジターセンターは2017年(平成29年)にリニューアルされたので館内は一新されていますが、外観はほぼ変わっていません。
外観で変わったところといえば、このように冬季の玄関側の屋根の下への雪の吹き込みが著しいため、現在は玄関の北側(天文台側)開口部をふさぐ「壁」が設けられています。
ビジターセンターと天文台との行き来は若干不便になりましたが、雪の吹き込みは格段に少なくなり、風除けや火山対策の面でも改善されています。
それにしても、浄土平ビジターセンター前は風下で雪の吹き溜まりとなるため、屋根まで届くすごい雪の量です。
逆に強い風があたる建物の西側や、風が吹き抜ける場所では雪はほとんど積もりません。
地面、アスファルトが見えています。
これらの写真は、吾妻小舎の当時の管理人・遠藤守雄さんから、積雪状況の参考にと提供されたものです。
冬期閉鎖中の浄土平を訪ねることの大変さは、当時も 25年たった今でも変わっていませんが、平均気温や積雪量などは、進む温暖化の影響を受けていると言えそうです。