浄土平から近いところにありながら、ふだん注目を集めることも少ない栂平(つがだいら)。
散策コースの紹介にも載っていないことが多いです。
兎平駐車場の西側にあり、スカイラインを挟んだ反対側には桶沼、という位置関係です。
その栂平がいちばん注目を集める季節が今ごろ、6月後半〜7月にかけてですね。
知る人ぞ知る(?)コバイケイソウの大群落の咲き具合が最大の関心事となります。
兎平駐車場から林内に入ったら、右手の方向へ進んでください。
大回りしていくようなルートですが、ぜひこの探勝路を満喫しながら 栂平を目指してください。
薄暗い林内ではギンリョウソウがひっそりと。
道ははっきりしているので道なりに進めば迷うことはありません。
クマ鈴またはラジオなど音のするものの携行をお忘れなく!
サンカヨウ(山荷葉)も実になっています。
花弁は7枚のものが多いですが、これは8枚。 6枚のものもあります。
「四つ葉のクローバー」を探す感覚で、花弁の数を気にしながら探すのも面白いと思います。
道中、ウグイスやカッコウなど野鳥の声も楽しみつつ、たくさんの種類の植物を観察しながら進むと「栂平園地」に到着します。
情報収集されている方はすでにご存知かと思いますが、コバイケイソウは今年もたくさんの「葉」は成長していますが、たくさんの「開花」が見られる年ではないようです。
花芽も無く、開花しそうな気配はまったく感じられませんでした。
・・・というわけで、コバイケイソウ大群落の開花については来年以降のお楽しみ、となりそうですが、栂平は園地そのものよりもここに至る道沿いの自然観察が楽しいところなので よかったら訪ねてみてください。
なお、浄土平ビジターセンター(自然公園財団 浄土平支部)では毎年この時期にこのルートの草刈り等を実施して快適に歩いていただけるよう整備しています。