スッキリした晴天が少ないまま経過した8月も下旬になりました。
エゾリンドウ、エゾオヤマリンドウが見ごろとなっています。
いま見られる花々が浄土平周辺では今シーズン最後の種類となりますので、このあと違う種類の開花が始まるということはありません。
リンドウが9月中旬くらいまでに終わると、山の紅葉が始まります。
残暑が長引くという予報もありますが、紅葉は少し遅れ気味になるのかどうか・・。
リンドウは秋の代表種ですが、夏の終わりの花々もまだ元気にたくさん咲いています。
避暑のため、夏の暑い時期を浄土平周辺で過ごしたトンボ(おもにアキアカネ)の大群は少なくってきました。
里へ下りていく時期です。
チョウといえば今夏、長距離を旅する蝶として知られるアサギマダラがほとんど見られなかったような気がします。
繁殖力の強いススキが勢力を急拡大しています。
湿原の乾燥化とも相まって、近い将来、一面のススキ野原になってしまうことも考えられます。
花期が終わって実になっている植物も多く見られます。
「この実は食べられる」「おいしい」という情報があるとすぐ試食しようとする方がいらっしゃいますが、国立公園である浄土平周辺では採取は禁止されています。動物たちの食料にもなるものですので、取らずに残しておいてください。
「アカモノ」に対して「シロモノ」と呼ばれることもあり、鈴なりになった白い実が目立ちます。
そして、おいしくないため動物たちもほとんど食べず、いつまでも残っています。
夏の終わり頃、春から生活し繁殖を終えたイワツバメたちが浄土平に大集合することがあります。
天文台の銀色のドームは、待ち合わせのよい目印になっているのかもしれません。
寒くなる前に南へと渡る準備を始めているようです。
気温が下がってきて、少し寂しさも感じる季節となりますが、落ち着いて心地よい登山・散策ができる時期でもあります。
紅葉シーズンの大混雑前に、ご来浄をお待ちしています♪