本日は、上高地支部にいる野生動物対策専門員のお仕事を紹介します!
ここ上高地では多くの野生動物が暮らしています。大型哺乳類としては、ニホンザルやツキノワグマ、ニホンカモシカが生息しています。
野生動物と私たち人間の間で起きる摩擦を少しでも少なくするために、日々お仕事しています。
具体的には、まず巡視です。
ニホンザルがいれば、群れ全体を把握した後、利用施設から遠ざける追い払いを実施します。
ツキノワグマがいれば安全を考慮しハイキング客の誘導を行います。周囲に気を配り、熊を刺激しないように注意しながら行います。
また、野生動物の痕跡も彼らの生活を知る大切な手がかりです。
フンを観察した後、衛生や景観上の問題がある場合は除去します。
また訪れた人へ注意を促すため、園路内に設置している目撃情報掲示板を最新の情報に書き換えています。
出会った場合の対処法を記したポスターも掲示しています。
そのほか、上高地ビジターセンターと共に企画し自然観察会を行います。
ニホンザルやツキノワグマの生態を知ってもらうと共に、正しい対処方法を学んでもらい、彼らに興味をもってもらえるよう、実際に痕跡をたどりながらガイドをします。
もし、上高地を訪れたときに専門員を見かけたら、(距離を取りながら( ;∀;))声をかけてみてくださいね。
※中部山岳国立公園 上高地では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新たな生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園 上高地へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。