紅葉が山からだんだんと裾野である上高地へと移ってきました。
上高地の紅葉というとカラマツがメインですが、その見頃の前座である、数々の広葉樹が今見頃になってきています。
快晴となった10月14日、徳沢まで行ってきたので、その様子をお伝えします。
スタートは河童橋。広葉樹が比較的多く自生している梓川右岸道を通って、まずは明神を目指します。
河童橋から10~15分のところにある岳沢湿原では草紅葉が広がり、おおぶりな朱色の花を咲かせていたレンゲツツジが今は葉を赤く染めて、秋を演出していました。
今回の散策の一番の目的はカツラだったのですが、発光しているかのような眩い黄色が本当に美しく、目が釘付けになりました。これは徳沢の大カツラへの期待もぐんと上がります。
明神に続く右岸道は、上高地の数少ないカエデ類が多く見られる道です。
ウリハダカエデやイタヤカエデの黄色くなる木々は見頃になっているものが多かったです。
赤くなるカエデ類はまだ見頃には少々早いですが、緑、赤、黄色の絶妙な色のグラデーションを見られるのはこの時期だけです。真っ赤なカエデもいいですが、個人的には色づき始めから見頃になる前のこのくらいの時が好みなので、同じ嗜好の方ならきっと満足していただける眺めかと思います。
明神に続く道は両岸とも木々に囲まれているため、明神橋に着くとぱっと視界が開けて開放的な気分になります。
大きく聳える明神岳がかっこいいので、ぜひ写真に収めてほしい撮影スポットです。
明神~徳沢間はカツラの他に、サワグルミとトチノキが目立っていました。まだ少し青みがありますが、変わりゆく色合いもまた美しいです。
徳沢というと忘れてはならないのが本種ですが、まだ見頃の木の方が少ない様子でした。木によってはこのように美しい秋色になっています。
カエデ類は少ないですが、このようにナイスなポジションに立つ木もあります。
そしてお待ちかね、徳沢のカツラの様子は・・・
息を飲むような見事な美しさに、しばしぼうっとなってしまいました。
何回か見頃を狙って来たことがあるものの、なかなかぴたりと盛りの頃に合わなかった過去の記憶がすべて報われるような絶景に感無量です。
上高地は色々な樹木があり、見ていただいた通り、カラマツの前座というにはかなり華やかな顔ぶれだったかと思います。
今の時期も充分紅葉を楽しんでいただけると思うので、ぜひ晴れた日を狙って、防寒対策を万全にして、上高地にお越しください!