自然紹介 2023/07/12

がんばれ野鳥たち!2023【2】

まだ梅雨は明けないものの、晴れていれば夏の暑さを感じるようになってきた上高地。
繁殖期真っ只中の野鳥たちは、変わりやすい天候に四苦八苦しながら、子育てや巣立ちなどをこなしています。そんな彼らの様子をちょっと覗き見してみましょう。


コガラ(幼鳥)

黄色い大きな口をあけてエサをおねだり。巣立ってからも少しの間は親からエサをもらう様子が見られます。


コガラ(幼鳥)

こちらの子は自分でエサを探して食べていました。日々経験値を蓄えていきます。


エナガ(幼鳥)

きょうだい3羽が同じ枝に留まってくれたところをパシャリ。エナガは一度に7~13個の卵を産むので、彼らは一体何羽のきょうだいでしょう?ぜひずらりと並んでほしいところです。


ヒガラ(親鳥)

木の枝に地面にとちょこまかと動き、たくさんのエサを咥えて飛び去っていきました。目指すは我が子の下でしょう。


コマドリ(オス)

鳴きもせずじっとたたずんでいた彼。子育て疲れなのか、なんだか哀愁がただよっているような…。


コゲラ(幼鳥)

成鳥との見分けがつきにくいですが、色が淡く、くちばしに黄色い部分が残っているので幼鳥でしょう。


コゲラ(幼鳥)

彼らを見かけるときは大抵木を登っているかつついている姿なので、羽繕いしている様子が新鮮でした。


コサメビタキ(メス)

じっと抱卵中のメス。卵からヒナが孵るまで大体12~14日間、巣から離れることはほとんどありません。その間、パートナーのオスは動けないメスのためにせっせとエサを運びます。仲睦まじい姿にほっこりします。


ウソ(手前がメス、奥がオス)

通常10羽ほどの群れとなっているウソですが、繁殖期は縄張りを持ってつがいで行動しています。こちらも仲良く採食しているところを目撃しました。ふっくらとした体とこれでもかとエサをほおばる様子もおそろいで微笑ましいです。


キビタキ(オス)

まだ黄色みが薄い若オスくん。さえずりもなんだか慣れていない感が伝わってきて、この子はパートナーを見つけられるのだろうかと心配していたのですが……まったくの余計なお世話でした。


キビタキ(メス)

彼のお相手がこの子。我が子の為にこんなに立派なエサを捕ってくるできるママです。

虫を枝に叩きつけて弱らせたところで…

ヒナが食べやすいように、器用に折りたたんでいました。
巣立ったヒナを見たかったのですが、残念ながら笹の中で、その後も家族ともども移動したのか見かけていません。きっと元気にやっていることでしょう。

上高地には様々な野鳥が生息しており、皆さまも散策中に出会うことがあるかと思います。繁殖中の鳥は特に神経質になっています。見つけても近づきすぎないよう、距離をとって静かに観察するようにお願いいたします。


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現在、上高地インフォメーションセンター2Fにて「鈴木勉と鳥の工房つばさ バードカービング展」を開催中です。本物の鳥そっくりの精巧な作品が43点飾られています。本物と同じくさわることはできませんが、じっくり近くで見ることができます。上高地で見られる鳥も多数ありますのでぜひチェックしてみてくださいね。

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