活動報告 2024/08/17

インターンシップで見た上高地

皆さんこんにちは!本日のブログはインターン生の私が担当させていただきます。

皆さんお盆休みや連休はいかがお過ごしでしょうか。私は8月12~17日の6日間、上高地でインターンシップを行いました。昼間は安定した天候に恵まれたこともあり、賑わいを見せる上高地で私が感じたことを、ほんの一部ではありますが皆さんに共有できればと思います。



〇インフォメーションセンターでの案内業務
バスターミナルからすぐのインフォメーションセンターでは主にお客様のご利用案内、山岳模型や上高地情報の展示、登山グッズの販売などを行っており、シャワー室や更衣室、休憩スペースもあります。繁忙期だったこともあり、様々なケースの対応を知ることが出来ました。
上高地を訪れる皆さん、困りごとや落とし物、おすすめの散策プランや動植物についてなど、何かありましたらお気軽にインフォメーションセンターカウンターまでお越しください!


(カウンターでの案内の様子)



〇野生動物対策
最近ニュースで野生動物と人との関わりが報じられることも多く、その最前線の活動を今回の業務を通して体感することが出来ました。上高地に生息する生物は人間に依存することなく、自然のままの姿で生活をしており、貴重な生態をもつものもたくさんあります。本来上高地は野生動物のお家であり、そこに私たちがお邪魔させていただくことで美しい自然を感じることができます。
人と野生動物の本質的な共存は一筋縄ではいかず、本当にたくさんの方が協力し合って、現在の上高地という場所を守っています。上高地を訪れることで、そういった現状を少しでもご理解いただき、野生動物との関わりについて考えるきっかけになれば幸いです。


(希少な生態を持つ上高地のニホンザルを観察している様子)



〇ビジターセンターでの活動
午前中は、ビジターセンターのある小梨平から大正池までのガイドウォークに同行しました。
上高地の成り立ち、植物や動物について参加者の方の興味に合った内容でお話をしながらゆっくりと歩くと、何も知らずに歩くのとは大きく違った景色や満足感が得られると思います。
午後は、ビジターセンター内でカウンター業務を行ったり、クマレクチャーのお話を聞いたりしました。クマレクチャーでは、上高地に生息するツキノワグマについて様々なお話を聞くことができ、上高地のクマに対するイメージが大きく変わると思います。少しでも興味のある方はぜひ参加してみてください!


(ガイドウォークの同行の様子)



〇公園班での活動
公園班の業務は多岐にわたり、私が実際に行った活動は、河童橋-明神橋間の園路の巡視、トイレ清掃、木工作業です。公園班は自然公園財団のなかでも一番近くで利用者様の声を聞いたり関わったりすることができる環境だと思いました。状況に応じて様々なコミュニケーションをとりながら、上高地を訪れる方に気持ちよく滞在していただくためにとても重要な役割を担っていると感じました。


(上高地のトイレ清掃では環境に配慮し、洗剤ではなくバイオメンテナンス方式を採用しています)



〇岳沢小屋への清掃登山
河童橋から小屋の一部を見ることもできる岳沢まで、ゴミを拾いながら清掃登山を行いました。現在の登山道は、正しいリテラシーをもって登山される方が増えたおかげで、ほとんどゴミは落ちていませんでした。これからも美しい登山道が維持されると良いなと感じました。山に登ると、賑わう河童橋など、上高地を見渡すことができます。標高が上がるにつれてまた違った上高地を感じることができるので、皆さんも登山の装備をきちんとし、登ってみてはいかがでしょうか。


(ジブリ映画もののけ姫のような景色が広がる岳沢登山道)



~6日間を通して感じたこと~
私がインターンの活動を行った6日間、毎晩その日を振り返り、起こったことや感じたことを覚えている限りノートに書きだすようにしていました。ですが、書き留めておきたいことが多すぎてついつい遅くまで何ページにもわたってしまい、少し手が痛くなることもありました... そのくらいたくさんのことを学び、とても楽しくてとても濃い6日間でした。
今回のインターンシップで学んだことを一言であらわすことは不可能だと思いますが、上高地に対して皆さんと少しでも共有出来たらいいなと思うことは、上高地が、子供から大人まで全ての人が雄大な自然と関わることのできる尊い場所であり続けるために「上高地にお邪魔する」という謙虚な姿勢が大切なのかもしれないと感じました。

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