白根山系の高山植物を護る会(市川薫会長)の合同パトロールと白根火山の学習会を開催し、各団体から25名が参加、天狗山から氷室にかけ現地踏査を行いました。
写真の真ん中に白い霧がかかって見れます、霧の発生のもとが氷室です。
氷室のある場所は約5000年前に流失した殺生溶岩流の下部に位置し、天狗山(約55万年前)とは大きく異なります。
写真奥の大きな岩を見るとしめ縄がかかっています。ここが氷室です。
氷室の節句は旧暦6月1日ここから採取した氷で沸かしたお湯でお茶を飲むと一年間無病息災でいられるとして今でもお茶の接待が続けられています。
殺生溶岩流が流れ下るときにできた溶岩皺が崩れ、岩錐がなどレキが積み重なることで適度な空間ができ氷室ができたといわれています。
氷室付近は気温が低く、近くの石尊山などから見ると花の開花が1ヶ月ほど遅れています。
町からも近いのでぜひご覧ください。
現地踏査の跡で天狗山ネイチャーセンターにおいてパワーポイントによる寺田先生の講演が行われ最新の白根火山の状況について学習を行いました。自然公園財団は白根山系の高山植物を護る会で事務局を担当しています。