自然紹介 2024/06/26

鳴門公園を散歩してみませんか(公園内の文学碑等あれこれ)

鳴門公園内には様々な文学碑が建てられており、鳴門海峡の素晴らしい景色を楽しみながら散策できます。これから数回に分けて文学碑をご紹介します。
1回目は「お茶園」にある碑をご紹介します。

『松は実に 渦鳴りの昼 遠くなりぬ』【今枝蝶人(いまえだ ちょうじん)】

この句は渦潮の高鳴りを感じながら、大自然に浸り、忘我の境地に浸った心境を表現しています。
なお、この句碑は「お茶園展望台」の近くにあり、江戸時代にはこの辺りに阿波藩主蜂須賀公の別荘(お茶屋)があったそうです。

お茶園から「今枝蝶人」が見た鳴門海峡はこんな感じかな?(当然、大鳴門橋はありません!)

※ 今枝蝶人(1894~1982)徳島県徳島市出身の俳人です。

【鳴門秘帖の碑】鳴門公園は、吉川英治の出世作である『鳴門秘帖(なるとひちょう)』ゆかりの地です。

その鳴門秘帖の物語は、阿波国に潜入しようとする隠密 法月 弦之丞(のりづき げんのじょう)と、それを阻もうとする阿波藩士 天堂 一角(てんどう いっかく)の戦いに、隠密を恋い慕う女性(お千絵)の恋情を組み入れた作品となっています。
これまでテレビでもドラマ化されており、特に田村正和さん主演の『鳴門秘帖』(1977-78年、NHK)、杉良太郎さん主演の『鳴門秘帖・時代劇スペシャル』(1990年4月10日、TBS)、最近では、山本耕史さん主演の『鳴門秘帖』(2018年、NHK)が有名です。

舞台となった鳴門海峡を一望できる「お茶園展望台」にどうぞお越しください。

※ 吉川英治(1892~1962)神奈川県生まれ。代表作は「宮本武蔵」「新・平家物語」など。

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