自然紹介 2020/07/13

散策路脇をよくみると・・・

フレペの滝では、遊歩道脇に背丈の低い花々が開花中です。
シダやハンゴンソウ、ワラビ等が繁茂し、展望台付近では新緑の草原となっていました。


ナミキソウ

海岸沿いの草地を好むシソの仲間です。地下茎を伸ばして群生するためか、散策路脇で一か所にまとまって咲いていました。こちらの花は漢字で「浪来草」と書きます。


イケマ

原野や日の当たる場所で育成するつる性植物です。
少しでも日の当たる散策路側へつるや葉を伸ばし、やや地面を這っている様子でした。

和名は「イ(それの)・ケマ(足)」というアイヌ語に由来しています。この植物は毒草で、アイヌの人々は魔除けとして使用していました。イケマの「イ」は「カムイ(神)」を遠回しに表現したものなのかもしれませんね。


ウツボグサ

すくすくと背を伸ばすハンゴンソウの下で、ウツボグサも咲いていました。
その名前は、花の形状が弓矢を束ねて運ぶ武士の道具「靭(うつぼ)」に似ていることに由来しています。

夏の時期に発生しやすい霧の日には雄大な知床連山の景色を一望できませんが、ウミネコ・ノビタキ・アカゲラなどといった野鳥の鳴き声や、海に流れ落ちる滝水の音に耳を澄ませるのも散策の楽しみです。

今の時期はヒグマの繁殖期です。散策中のヒグマ対策はくれぐれもお忘れなく!

<担当:畔柳>


運が良ければ、オジロワシが飛来することも!

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