5月半ばに突入し、近頃は気温の高い日が増えてきた知床。
爽やかな空気に夏の気配すら感じるようになりました。
新緑の季節を迎え、これから益々と植物たちも生長し、
色々な草花が今年も知床の風景に彩りを添えてくれることと思います。
楽しみだなあ…。
さて、そんなグリーンシーズンの到来とともに
忘れてはいけない私達の仕事があります。
それは......毎年恒例、知床五湖の地上遊歩道のササ刈り!
今回のブログでは先日行ったササ刈りの様子をご紹介します。
知床五湖の景観を語る上で欠かせない存在と言っても過言ではないほど、辺り一面に生育しているササ。
ササが伸びすぎてしまうと、遊歩道と自然植生地との境界が分かりづらくなり、
歩道から足を踏み外したり転んでしまう恐れがあります。
お客様が安全に地上遊歩道をご散策いただけるように、
定期的に遊歩道や木道沿いのササ刈りを行っています。
※現在、ヒグマ活動期(5/10~7/31)のため、地上遊歩道はガイドツアー(有料・要予約)にご参加いただくことで散策可能です。
ガイドツアーへのお申し込み方法等は下記サイトをご確認ください。
手動でのササ刈りは単純な作業ですが、実は結構な肉体労働で汗だくになります。
刈込バサミを長時間使っていると、腕が悲鳴を上げてぷるぷると震えだすことも…
しかしながら、刈り終わった後は達成感も相まって、心地よい疲労感です。
私は今年度から職員として働き始めたのですが、ササ刈りにはちょっとした思い入れがあります。
というのも、昨年インターンシップに参加した際に
体験させていただいたのが、この地上遊歩道のササ刈りでした。
驚異のスピードでササを刈り進めていく職員の方々の姿に、尊敬の念を持った記憶が鮮明に残っています。
昨年はインターンシップ生という立場でしたが、今年は職員として業務に携われることを改めて嬉しく思いました。
そして昨年同様、己の筋力の無さを痛感し、今年こそは筋トレに励もうと決意するのでした。
オホーツク海を背にササをもぐもぐ食べるエゾジカ。
知床五湖のシカたちもごはんを食べることでササ刈りに貢献してくれているかも?
知床五湖の高架木道からは、のんびりとごはん中のエゾジカの姿を見られることが多いので、ぜひ探してみて下さい。
(岸田)