活動報告 2023/11/06

知床国立公園クリーン事業〈ポンベツ川〉に参加しました

10月26日、斜里町と環境省主催による海岸部の清掃活動に参加してきました。

知床国立公園内の自然環境の保全を図るべく、関係機関や地元住民の協力のもと実施されている活動です。

今回清掃を行ったエリアはポンベツ川の右岸地区で、一般の立ち入りが禁止されている保護地区です。
初参加の私も初めて足を踏み入れる場所だったので、どんな景色が広がっているのか興味津々。

この日は天候に恵まれ、波もなく海も穏やかでした。


まずは回収する漁具についての説明を受け、作業開始!

今回、回収するのは海岸に漂着した漁具のブイ(浮き玉)。
再利用可能な色付きのブイを集めていきます。


どんどん回収していきます、結構重い!

比較的綺麗な状態のまま海岸までたどり着いたものもあれば、水圧や衝撃により穴が開いてボロボロになったものまで様々。


回収された彩とりどりのブイ

知床に引っ越してくるまで、海の近くで暮らしたことがなかった私は「ブイ」という存在に馴染みがありませんでした。

ブイの用途はさまざまで、水面上に浮かんで航路の目印になったり、漁網が沈まないように作用したり、衝撃を吸収するクッションのような役割もあるんだそうです。

そんな漁業で欠かせない存在のブイも、海岸に漂着すれば海洋ゴミとなってしまいます。
産業廃棄物に含まれるので、家庭ごみ等とは異なり処理にも手間がかかります。


トラックいっぱいのブイを回収

今回、回収しきれない程の漂着物を目にして、海洋ゴミを減らす取り組みを続けるだけでなく、
漂着した廃棄物を適切な方法で処理し活用する方法を考え続ける重要性を感じました。

回収されたブイたちがどのように生まれ変わるのか楽しみです。

活動中はヒグマが出没することもなく、無事に清掃を終えることができました。
ヒグマの生息域に私達がお邪魔している状況でしたが、気を遣ってくれたのか、撤収する頃になって姿を現していました。

見守ってくれてありがとう!

(岸田)

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