自然紹介 2025/02/18

冬の知床の森

2月18日、待ちに待った流氷がウトロの海に現れました!

プユニ岬からの流氷風景

白く長い優美なラインに、旅人たちも見惚れていました。

しかし、冬の知床の楽しみは流氷だけじゃありません。
今回は冬の森を紹介します。
冬の森散策は新しい発見ばかりなんです。
夏の森で旅人を悩ませるヒグマ遭遇の危険も激減しますし、マダニや蚊、蜂などの不安もありません。

そんなわけで、晴天の2月16日に出かけました。

冒険の拠点は知床自然センターです。
ここには3つのコースが用意されています。

フレペの滝遊歩道は前回のブログ記事で紹介しましたので、今回は冬季しか歩けない冬の森コースに向かいます。
天候やコース状況にもよりますが、この日はコースの雪が締まっているのでスノーシュー無しでも大丈夫とのことで、ツボ足です。
出発前に知床自然センタースタッフに確認すると安全です。

遊歩道入口は自然センターから見て南西です。雪山を迂回して道路を横断しますので車には注意しましょう。

出発してすぐ、雪原に動物たちの足跡を発見しました。

おそらくキタキツネの足跡

すぐそばに新たな足跡が…。

ネズミ類の足跡

ネズミは長いしっぽを引きずって歩くのでこんな愛らしい形になるそうです。
キタキツネはネズミを狙って足跡を追っていたのでしょうか。

遊歩道は小さな丘に続いていました。
丘を登りきると、アカエゾマツの森で小鳥たちが大合唱しています。

次の止まり木をさがすヒガラ
様子を見ているヒガラ

ヒガラの写真しか撮れませんでしたが、シマエナガの鳴き声も聞こえましたし、コゲラも飛んでいました。
さながら野鳥の楽園です。

アカエゾマツの森を進む

アカエゾマツの森を通り過ぎると、森が静まり返ります。
空の青さ、雪の白さが眩しいです。

ウサギの足跡も見つけました。

エゾユキウサギの足跡

川の対岸には何者かが争った形跡が。

対岸の事件現場

ここで何か事件があったのかもしれません。

想像力を掻き立てられる散策も、坂を登り切ったらおしいまいです。
別れを惜しむようにカケスがギャーギャー騒ぎながら飛んでいきます。

全行程距離2.7キロメートル 1時間32分の楽しい冒険でした。

青空を舞う2羽のオジロワシ

それにしても、空が青い…。

散策日:2025年2月16日

【櫻田】

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