社員インタビュー
前職と入社理由について
30年間、全国紙の記者・編集者として経済政策や海外情勢を取材して記事を書いたり、小さな媒体の編集長としてメディアを運営したりして、55歳で早期退職しました。その後は、学校教育の専門紙で解説委員を務め、全国の学校現場や文部科学省の政策などを取材して記事を書いていました。
前職のメディアの世界はたくさんの人に語りかけているように思えても、実は一人一人の相手の顔が見えません。60歳を過ぎて人生の残り時間を逆算する中で、もっと生身の人間とリアルに関わりながら、社会に貢献できる仕事をしたいと考えました。
転職サイトで見つけた求人票に『自然が好きなだけでは不十分。人との関わりやマネジメント力が求められる』という文言も大切なポイントでした。
支部ごとの裁量が大きく、自分の判断で現場を動かせる環境があることも大きな決め手でした。
今の業務とやりがい、課題は?
那須平成の森は、御用邸の敷地の一部が環境省に移管され、インタープリテーションを積極的に行う国立公園の施設として15年前に一般開放されました。ひとの暮らしと関わる中で、長い時間をかけて再生した森でもあります。
さまざまな実証や試行の舞台ともなっており、新規事業を立ち上げていくような面白さを味わっています。
また、ガイドスタッフの育成やチームマネジメントにも力を入れており、月1回の1 on 1面談を通じて職員のやりがいや自己肯定感を引き出す取り組みを行っています。現場の声を反映しながら、柔軟に運営を進めることが求められる仕事です。
前例のない挑戦に取り組める環境で、自身の企画力・推進力を発揮できることにやりがいを感じる一方で、マーケティングのノウハウがまだ十分にないため、手探りで進める場面も多くあります。
今後取り組んでいきたいこと。
今後は、国立公園におけるマーケティングの定着を目指し、SNSやWebを活用し、ターゲット層に合わせた体験プログラムを設計したり、ガイドツアーの内容を見直したい。自然体験を通じた教育・福祉的な支援にも力を入れていきたいと考えています。
たとえば、障害をお持ちの子どもたちが安心して参加できる自然プログラムの開発などに取り組みたいです。
また、職員のウェルビーイングを高める仕組みづくりが大切。自身の幸福感を高めるためには、自己決定が大切だと考えています。職員が自分の役割を理解し、やりがいを持てる環境づくりに注力していきたいと思っています。
休日の過ごし方は?
日帰りでは行けない奥地の山や温泉に出かけることが多く、三斗小屋温泉や尾瀬など静かで趣のある場所を好んで訪れています。
妻がキノコ図鑑を制作しており、一緒に自然観察やキノコ探しを楽しむこともあります。
最後に求職者へ一言
自然が好きなだけでなく、人と関わり、現場を動かす力を持った人や、年齢に関係なく、本気で挑戦したい人には、向いている職場と感じます。