自然紹介 2023/06/24

【6/21】女峰山自然情報


馬立から女峰山への分岐

6月21日(水)天気は曇時々晴。今回は裏男体林道・志津林道先の馬立から唐沢避難小屋~女峰山~帝釈山~富士見峠~馬立のルートを歩きました。
 なお、裏男体林道は駐車禁止のため一般車の乗り入れは制限されています。また、工事用の大型車両が行き交っていますのでご注意ください。


唐沢小屋下の水場

 馬立から降下した後、荒沢沿いの登りが続いた先に水場があります。水量が適度にあり休憩に丁度良い場所です。


唐沢避難小屋

 水場から10分程度で唐沢避難小屋に到着。コメツガ林に囲まれた雰囲気の良い場所で、古の修験道の不動明王や金剛堂などの石造があります。


山頂下のガレ場

  唐沢避難小屋を出れば、いよいよ女峰山頂への登り。本コースの難所ともいえるガレ場は落石や浮石があり慎重に歩みを進めます。


ツガザクラ


ミツバオウレン

 6月は高山植物の可愛らしい花々や新緑が楽しめるのも女峰山の魅力です。写真以外にもイワカガミ、ミヤマダイコンソウ、イワハタザオ、ハクサンシャクナゲ、ミネザクラなど数多くの花を楽しめます。


女峰山頂

 急登のあとの女峰山からの大絶景!……のはずでしたが、この日は南側は雲に遮られしまいました。それでも日光山塊では珍しいハイマツに囲まれた山頂は格別です。


山頂から帝釈山への稜線を望む

 女峰山からは次のピークの帝釈山をめざし西に進みます。眼下に続く稜線歩きに気持ちも膨らみますが、山頂直下のガレた急坂、ヤセ尾根、鎖場もあり足を踏み外さないよう注意して歩きます。


帝釈山頂のイワカガミ

 帝釈山頂は適度な広さがありゆっくりと休憩できます。ここから富士見峠まではシラビソやコメツガなどの森林の中を降っていきます。富士見峠までは倒木や道が荒れている箇所があるので気を抜かずに歩きます。そこから先の林道を辿れば、出発地の馬立に到着です。

 本コースは晴天に恵まれれば、日光山塊や尾瀬、関東平野を一望でき、多くの高山植物を楽しめるアルペン的要素のある魅力的なルートです。
 しかしながら、車両の乗り入れが制限された林道歩きが著しく長く、行程には余裕をもって臨む必要があります。また、ガレ場やヤセ尾根など危険個所もありますのでご注意ください。

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