活動報告 2024/03/28

登山道整備体験 開催しました

企画展「歩一歩 登山道整備の実際」開催に合わせて開催しました!
【登山道整備体験】
~いつも利用している登山道・自然環境を自分たちで直す~
参加者の皆様と一緒に、張り切って行ってきました。

まずは室内で、霧島山の登山道の現状、目的の共有などをしたうえで今回の実施ポイントへ。
現地到着後、周辺の「自然の観察」←これ大事、というかこれをしないことには施工の仕方は決められない。
スタッフから完成の青写真をお伝えした後、いざ作業開始!!


作業前

登山道となったことで踏圧の影響を受けて削れ、
さらに水路となり加速した状態。
有機土壌は流れ、黒い地盤があらわになっています。
これでは土壌生物が生息することはできません。また左右で土壌環境が分断されてしまいます。


周辺の枯れ木をカットして運びます


一番わちゃわちゃ感ある画像w


まずは基礎となる木階段を組んだところ

生態系を復元するため、
このえぐれた部分を埋めていきます。

太い枯れ木
中くらいの太さの枯れ木
細い枯れ枝
最後は枯れ葉&土

この工程の重要性に関してはここで書くとかなり大変なのでザクっとこんな感じで進めました。


作業終了

最後に枯れ葉を被せて、今回の作業終了です。

登山道整備をしていて感じることは、「正解はない」ということ。
毎回その環境に応じて、持てる感覚・知識・技術を最大限に発揮して実施しますが、
後日見てみると水の流れ、人の動き、雨滴、霜上がりなどの影響を受けて思っていた状態とは違う・・・・・反省の連続です。

より良い登山道を整備するには、やはり「自然観察」がとてつもなく重要だと実感します。
〇周辺の植物
〇水の流れ
〇人の流れ
〇樹冠の開放度
〇斜面の角度
〇シカの食害
〇などなど、などなど・・・
もうほんとにキリがないほど自然環境の中を見渡すと、
その場所を成り立たせている要因がたくさんあります。

霧島山を登山する際、
登山道の周辺環境の成り立ちを意識して、一歩一歩ゆっくりと歩を進めることから、
より良い登山道ができていくのではないかと思います。

参加者の皆様、ご参加ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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