最近の上高地。
遊歩道を歩いてみると、すっかり晩夏の雰囲気が漂っています。
花々も最後の賑わいをみせています。
花が散り、実になってきているものも多くあります。
本日はそんな実を付け始めた花の中から気になる「ノブキ」をピックアップしました。
ノブキはキク科の植物で、名前の由来は同じキク科の“フキ”に葉が似ていることから。
色味や姿はとても地味ですが、花部分にはよく見ると小さな愛らしい花が密についています。
その細やかな作りは感嘆のため息を誘います。
頭花の中心部分の花は雄しべと雌しべ両方を備える両性花ですが、実にならずに落ちてしまいます。
周囲にある雌花だけが結実し写真のような実になります。
同じ株ですが、上部のものはすでに実になり、下部のものはまだ花が咲いていました。
1つの株で花から実になる過程が観察できます。
実の先や茎の上部には粘り成分を出す腺毛が生えています。
この粘りで人の衣服や動物に付着し、種を散布します。
ノブキと同様に、種が動物などにくっついて運ばれる花にキンミズヒキがあります。
こちらは実の周囲にぐるりとついている“トゲ”がくっつく役目を果たします。
帰ってきたら早速ノブキの実がズボンについていました。
私もしっかり散布者として利用されていました^^
様々な実の観察も楽しんでください!
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