第7回 野生動物写真コンテスト 入賞作品(平成26年度)

入賞作品が決定しました!

 今回のコンテストでは、全国から素晴らしい作品を多数ご応募いただきました。誠にありがとうございました。
 厳正な審査の結果、応募作品の中から選ばれた入賞作品を発表いたします。
 入賞者のお名前は、敬称を略させていただきました。


【総評】
 昨年も日本各地では様々な悲しい出来事が起こりました。記録的な豪雨による被害、火山の噴火、地震等々、自然災害が各地を襲い、多くの方々が被害を受けられました。心よりお見舞い申し上げると共に、迅速な復興を祈っております。
 さて今回の野生動物写真コンテストの応募総数は1,302点、応募者数は430人でした。
 世代別に見ると60代の方が総数の約30%、次いで70代が約16%と、年配の方がお元気に活躍されているのは喜ばしい限りです。10代以下も約14%と頑張っておられました。
 図らずも今回の入賞作には、水中からサカナを採取する鳥たちの中々素晴らしい作品が多く見られました。子ども部門では作品の水準にばらつきがあるように見受けられました。たくさん撮って、他の方の良い作品を参考にして欲しいと思います。
 毎回申し上げていることですが、作品の善し悪しは「ピント」「構図」「トリミング」、さらに「タイトル」にも少なからず左右されます。これからも環境や被写体に配慮し、貴重な自然の姿を撮影して頂きたいと思います。

審査員長 田中 光常

| 最優秀賞・環境大臣賞 | 優秀賞 | 入選 | 子ども部門賞 | 佳作 |

最優秀賞・環境大臣賞(1点)

「生命(いのち)」(ササゴイ)

最優秀賞・環境大臣賞

「生命(いのち)」(ササゴイ)
撮影地:大阪府 天野川合流点 淀川
撮影者:上田 信也

<講評>
流れ落ちる水飛沫をバックに、サカナを捕食する最高の瞬間を捉えています。ピントも、光のまわり具合いもとても良く躍動感にあふれています。口に入る寸前のサカナの位置も見事ですし、鱗も鮮明に写っています。飛び上がったササゴイの足の動きに力強さを感じます。

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優秀賞(3点)

「丸めてゴックン」(ヘラサギ)

里地里山里海部門賞・環境省自然環境局長賞

「丸めてゴックン」(ヘラサギ)
撮影地:埼玉県川越市 伊佐沼公園
撮影者:大野 雅之

<講評>
静かに凪いだ水面でヘラサギが採餌する瞬間を、間近でよく捉えました。静かな表情のヘラサギと、輪になったサカナが何とも云えずユーモラスで、弾けるような水のしたたりが生きており、静と動が上手く融合しています。

「空中歩行」(チョウゲンボウ)

子ども部門賞・田中光常記念賞

「空中歩行」(チョウゲンボウ)
撮影地:群馬県前橋市
撮影者:高橋 海斗

<講評>
雲ひとつない澄んだ青空。余計なものがなくすっきりしています。前後に伸ばした足は正にタイトル通り、空中を歩いているようです。ご馳走を捉えて浮かれているのでしょうか?斜め後方からの撮影で足の様子がよく分かります。

「奪い合い」(オジロワシ、キタキツネ)

自然公園財団理事長賞

「奪い合い」(オジロワシ、キタキツネ)
撮影地:北海道根室市 風蓮湖
撮影者:松岡 祥子

<講評>
流氷上なのか、薄氷の張った白銀の世界の中、動きのあるキタキツネとオオワシがバランス良く上手に収められています。バックに煩わしいものがないので被写体が際立ち、キツネの伏せた耳、閉じた目、膨らんだ尾からオオワシへの恐怖が伝わってきます。

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入選(8点)

「レッツ!ジェンカ」(マヒワ)
「レッツ!ジェンカ」(マヒワ)
撮影地:茨城県水戸市 千波湖公園
撮影者:高橋 喜美雄

<講評>
羽ばたきながら互いに見つめ合う二羽を上手に画面に収めました。一見地味な色彩ですが、ブレて揺れ動く翼が微妙によい効果を出しています。二羽が同調した瞬間を良く押さえました。

「母は強し」(ミサゴ)
「母は強し」(ミサゴ)
撮影地:岡山県浅口郡
撮影者:瀬尾 実季子

<講評>
巣の上のヒナを守り、カラスの猛攻に対抗するため大きく見せたいのでしょう。精一杯伸ばしきった翼の頂点をよく捉えました。まさに、“母は強し”厳しい顔をしています。白雲が浮かぶバックの青空に、翼の紋様が綺麗に浮き出ています。

「鯛漁」(ミサゴ)
「鯛漁」(ミサゴ)
撮影地:岡山県笠岡市
撮影者:平垣 日出男

<講評>
鋭い爪で大物の鯛をガッチリつかみ、誇らしげな顔に見えます。ミサゴも天晴れですが、よくこの瞬間を捉えられました。大きく広げた翼、跳ね上がる水飛沫は躍動感に溢れています。翼が全部入っていれば、といささか残念ですが・・・。この後無事飛翔できたのか一寸心配!

圧巻」(オシドリ)
圧巻」(オシドリ)
撮影地:鳥取県 日野川
撮影者:出雲 義清

<講評>
オシドリの大群が一斉に飛び立とうとしている様は、まさに“圧巻”です。群れの飛翔は雑然としがちですが、同方向に向かっているので煩わしくは感じられません。すさまじい羽音、鳴き声が聞こえてくるようです。

「神秘の森」(サンコウチョウ)
「神秘の森」(サンコウチョウ)
撮影地:滋賀県高島市
撮影者:水中 伸浩

<講評>
薄暗い森の中、バックをぼかして被写体を浮かび上がらせたのは素晴らしいと思います。大口を開けたヒナに餌を与える美しい親鳥の長い尾羽の先まで上手く入っています。小さな翼を精一杯羽ばたかせているヒナも微笑ましいものです。

「生命力」(ミサゴ)
「生命力」(ミサゴ)
撮影地:瀬戸内海国立公園
撮影者:新木 勝

<講評>
ミサゴは捕まえた獲物を、足を前後させて縦に持つことで、空気抵抗を少なくして運ぶといいますが、その姿がしっかりと写されています。がっちり掴んだ爪やサカナの細部までよく分かります。光線の具合いも良いのですが、もう少しクローズアップすれば、なお良かったと思います。

「愛情」(キタキツネ)
「愛情」(キタキツネ)
撮影地:北海道南富良野町 かなやま湖畔
撮影者:松岡 捷也

<講評>
今回は捕食の作品が多い中、親子の情愛がよく捉えられている貴重な写真です。草の合間から覗く子ギツネたちも可愛らしく、母ギツネがあたりに気を配っている様子も伝わってきます。一匹の子ギツネが葉に隠れているのは残念でしたが、親子を刺激しないで無理なく写している様子を評価しました。

「早くチョーダイ」(ツバメ)
「早くチョーダイ」(ツバメ)
撮影地:滋賀県長浜市湖北町
撮影者:辰井 久時

<講評>
バックをぼかしすっきりさせているので、被写体がはっきり浮かび上がっています。動きの素早いツバメの給餌場面をよく捉えています。ピント、構図、親が翼を広げたタイミングは良かったと思います。惜しむらくはヒナが重なってしまったこと、それでもこの一瞬を写すのは大変だったと思います。

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子ども部門賞(3点)

「オキナワアオガエルのカップル」(オキナワアオガエル)
「オキナワアオガエルのカップル」(オキナワアオガエル)
撮影地:沖縄県国頭村 林道
撮影者:冨井 樹(12歳)
「おなかすいたなあ。」(セイタカシギ)
「おなかすいたなあ。」(セイタカシギ)
撮影地:宮城県仙台市若林区 赤沼
撮影者:吉岡 遼汰(7歳)
「生まれたて」(エゾゼミ)
「生まれたて」(エゾゼミ)
撮影地:北海道札幌市豊平区 さくら公園
撮影者:今野 北斗(9歳)

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佳作(18点)

逆さで樹液ゲット!(シマエナガ)
逆さで樹液ゲット!(シマエナガ)
上戸 鉄雄
無邪気(エゾリス)
無邪気(エゾリス)
大橋 征継
攻防(カワウと鯉)
攻防(カワウと鯉)
大江 淑之
恋の真剣勝負(キジ)
恋の真剣勝負(キジ)
鈴木 眞理子
天使の初雪(エゾオコジョ)
天使の初雪(エゾオコジョ)
中村 妃都美
森の軽業師(エゾリス)
森の軽業師(エゾリス)
東海林 勇
グルメなトビ(トビ)
グルメなトビ(トビ)
堀 英彦
親子(シラサギ)
親子(シラサギ)
小林 直治
お先にエサゲット(ミヤマカケス)
お先にエサゲット(ミヤマカケス)
田中 康夫
ミツバチマーヤ宅急便(ミツバチ)
ミツバチマーヤ宅急便(ミツバチ)
安藤 久實
生まれ変わる(トンボ)
生まれ変わる(トンボ)
松田 きよみ
幸せを呼ぶブルービー(ルリモンハナバチ)
幸せを呼ぶブルービー(ルリモンハナバチ)
丸山 徳子
目力(アオバズク)
目力(アオバズク)
髙橋 明
自然との出合い(ヤチネズミ)
自然との出合い(ヤチネズミ)
岡田 富子
ご馳走(チュウサギ、カエル)
ご馳走(チュウサギ、カエル)
斉藤 啓助
逃げるが勝ち(ミサゴとカラス)
逃げるが勝ち(ミサゴとカラス)
上見 正治
朝の散歩(キジの親子)
朝の散歩(キジの親子)
水野 毅
餌の渡し場(オオタカ)
餌の渡し場(オオタカ)
髙橋 恒男

※写真の無断掲載を禁じます。


「野生動物写真コンテスト~自然界に生きる野生動物たち~」は、次の皆様のご協力をいただいて開催しております。(敬称略・50音順)

  • 朝日新聞社
  • 環境省
  • キヤノンマーケティングジャパン株式会社
  • 公益信託自然保護ボランティアファンド
  • 全日本写真連盟
  • WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)
  • ディスカバリー・ジャパン株式会社(アニマルプラネット)
  • 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社